俺様王子と貧乏姫様





「お…おはようございます」


髪を二つにしばっているからか、そいつは昨日見たときよりも幼く見えた。




…は?

なんだよ、これ。
また心臓の音半端じゃねぇ…


あーっ、まじでわかんねぇよ…

自然と俺は髪をクシャクシャしていた。
髪をクシャクシャすんのは、ちっちぇ頃からの癖。



けどこいつ、昨日のことあったけど、挨拶してくれたんだよな。


「…はよ」

俺は自然と口から言葉が出ていた。




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