恋愛日記
だって本当の事なんだもん
なっつを好きになってすぐに、なっつが煙草吸うって知った
元々興味はあったし、その日のうちにコンビニで1番弱い煙草を買った
どきどきしながら火をつけて吸ってみたけど、美味しいとも不味(マズ)いとも思わなかった
でもなっつと同じ事していたくて、それからもちょくちょく吸ってたの
もちろん今日も持って来てる
自分が吸うより、なっつが吸ってるの見ていたいってのが本心かも…

鼻をかすめるセブンスターの香り
なっつの香り…
なんだか凄く落ち着く

「よし、到着」
「運転お疲れ様」
だいぶ山奥に来たみたい
今日泊まる別荘はコテージ風で、とってもおしゃれ

別荘に着くと玄関で奈々子さんと茉莉が待っていてくれた
「夏野ありがとう!ごめんね~面倒かけちゃって」
「いいっすよ、それより奈々子さんなんか疲れた顔してないっすか?」
買ってきた荷物を運びながら、確かにそうかもって思った
茉莉が私となっつの間に入って、その訳を説明する
「今日初めて来た教育学部の子。2人ともみたでしょ?」
「あの黒髪の子?」
「そう!その子が男共に徹底的にアピールしまくってんの。特に司さんにべったり!司さんも困ってはいるけど怒るわけにもいかない様子でさ。女の先輩達は奈々子さんに文句言いまくりで」
「それで奈々子さんあんなに疲れてるってわけか」

あの子、やぱり肉食女子だったか…
…ってことは?
なっつも狙われちゃうじゃん!?
「なっつも気を付けなよ~?あの子、イケメンなら速攻で近づいてくるから」
「俺がつがつした女、苦手なんだよね~。つーか嫌」
なっつがその気ないなら大丈夫…かな?

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