子供+大人=恋?の方程式











 暫くの間、無言が続く店の中。その間、誰も声を発することも無く、静香さんは未だに圭くんに抱きついたまま。


 そして、あたしには見えないけど、どうやら男二人は睨みあったままのようで―――…





 そんな中、その沈黙を破ったのは誠さんだった。


「驚いた?」





 この緊迫した雰囲気の中、暢気な声が店内に響く。


 表情は全然見えないけど、誠さん、どんな顔で話してるんだろう?


 圭くんの性格上、この状況で緊迫感のないことを言われたら、あっさりとキレちゃいそうなんだけど。


「――ああ、驚いた。

だけど、呼び出された場所が『ZECS』だと聞いた時に、まさかとは思ってた」


「あ、そうなんだ。

それは、盲点だったな。

う~ん。もっと、考えておくべきだった」





 いやいや。


 考えておくべきだったって、何を暢気に言っちゃってんのよ!


 目の前の圭くん、絶対にキレかけてるわよ?





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