社長の息子と恋



食卓に行くと、いつものようにだらしなくスーツを着た父親が新聞を広げて座っていた。
親父は結構有名な会社の社長だったりする。
んで、お袋はその会社の社員だったわけ。


「お~心吾、おす!」


『あぁ。
つーかさぁ~この人朝からうるさいんだけど。
親父なんとかしろよ~。』


すると、思いきり頭をド突かれた。


『ってぇ!!』


思わず頭を抑えて親父を見ると、怖い顔で見下ろして言った。


「なんとかしろ、じゃねぇだろーが。
俺にそんな口叩いてもいいのか?
良くねぇよな?
俺に向かってその口調止めろ。」


『……はい。』


怖い物知らずな俺が怖い物。
父親。


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