24/7~キミを想う~【完結】
ポロポロと頬を伝う涙が床に染みを作っていく。


ボロボロになったケーキでもきっとユーヤは喜んでくれるはずだ。


クヨクヨ泣いている暇はない。


「……ユーヤ、今行くからね……」


父と母にどんなに反対されてもユーヤの元へ行こう。


今日、ユーヤに伝えたい。


『誕生日おめでとう』


そして『ごめんね』と。



あたしは涙を手の甲で拭うと、ケーキの箱を持ち立ち上がった。
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