24/7~キミを想う~【完結】
「木下くん可哀想じゃん。一回くらい一緒に帰ってあげても罰当たらないって」
「無理」
「うわ。即答……木下くんも大変ね?」
あたしとユーヤのやり取りを見ていた夏海がユーヤに同情の目を向ける。
「いえ、僕はアリサ先輩に振り向いてもらえるまで諦めませんから」
「だから何度誘われてもあたし年下には興味ないんだって。それに彼氏いるし」
「年なんて関係ないですよ。愛があれば大丈夫。彼氏のことは……聞かなかったことにします」
「本当バカ……」
あたしは子犬のような目をキラキラと輝かせるユーヤに呆れ返った。