24/7~キミを想う~【完結】
ユーヤが好きだ。
ユーヤが好きなんだ。
それなのに、ユーヤを許せない自分がどこかに存在していて。
裏切られたと叫んでいる。
ユーヤの目から零れ落ちた一筋の涙がどんな理由であったとしても、今のあたしにはユーヤを許せるような気持ちの余裕はなかった。
砂を噛んだような不快な気持ちが体中に広がり、頬を伝う大粒の涙を拭う。
でも何度拭っても視界はぼんやりと歪み、地面に丸い跡を残していく。