24/7~キミを想う~【完結】
ユーヤの言い分をまともに聞かずアパートを飛び出してきた。
それが何を意味するのか、それはきっと自分自身もユーヤも分かり切っていた。
だからユーヤはあたしを引き止めようとしてくれたのかもしれない。
ユーヤから差し出された大きな手を振り払ったのは自分だ。
それなのに、何故こんなに胸が痛むんだろう。
どうしてこんなにも涙が溢れだすんだろう。
どうしてユーヤを信じられないんだろう。
「……うっ……っううっ……」
あたしは地面に座り込み、顔を両手で覆い泣き続けた。