秘密な契約と掟破りな愛【最終章】

「中身はライターです。部屋に落ちてたのを気付いた時には慎矢さん帰宅した後だったので…」


「……そうなんですか」




部屋に…落ちてた?


どういう事…?


職場だったら…部屋なんて言い方しないわよね…?


この人の部屋へ上がったって事?


そんな話…聞いてないわ…?




「慎矢さんって…クールだけど、優しいですよね。署でも、とても人気あるんですよ」


「………そう、ですか」




口元を吊り上げ不適な笑みを浮かべながら淡々と話彼女…。


この人は…ただ…ライターを持って来ただけじゃないのが…わかる。


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