柘榴

結末へ向けて、動き出す真実

ちなみにキシに儀式を見られたのは、この屋上の給水塔の上だった。

この建物の一番上。だから気を抜いてしまっていた。

ジッと見ていると、キシも見上げた。

「思い出の場所ですよねぇ…」

「忌まわしい思い出の、ね」

トゲトゲしく言うも、キシは笑うだけ。

「…それで? 犯人は分かったの?」

「ええ、もちろん」

「うっそ?!」

…実は半信半疑だった。

「まあ…大体は予想通りと言ったところでしょうか。後は証拠を見つけて、自白させるだけですね」

「…できるの?」

「ボク等の為ならば。それにきっと、犯人も見つけてほしいと思っていますよ」


< 54 / 78 >

この作品をシェア

pagetop