*Long messerge*上
「あたし…
正直、『治った』っていえない。」

麻燈は、深刻そうな顔でいう。

「どうして???」

海も心配そうに聞いてくれた。

「今まで、普通に病気と闘ってきた。
何度も何度もくじけそうになったけど…
みんながいたから、立ち直れた。

だから、ここまで頑張れたんだよ。
でもね…
なんか、終わり方がしっくりこないんだ。

いきなり、『完治しましたよ。』
なんて、言われたって、実感わかない。」

麻燈は、
真剣な顔をして海に言う。

「……でも。
実際には、麻燈が頑張ったから、
結果が出たんだと思うぜ。

だって、抗がん剤とか泣かないで、
頑張ったじゃん。
神様が降りてきてくれたと思えばいい。

結果を喜べばいいんじゃん???」

海は、真剣な顔で麻燈に言ってくれた。

「うん。
分かった」

麻燈も、海を信じた。
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