*Long messerge*上
何も言わずに、
前を歩く麻燈を純は、ただ不思議そうに見つめていた。

改札口を、
定期券を入れ、
通り終わると。

純が、口を開いた。

「麻燈、やっぱ何か変だよ。」

純は、我慢できなくなったのか
麻燈に聞く。

「いや、…ちょっと気分が悪いだけだよ。」

麻燈は、
とっさに嘘をついてしまう。

「そっか…」

純は、
肩を落として言う。

「えっと…
2番乗り場だよね。」

麻燈は、
わざと大きな声で話した。

――ごめんね。
純。

そう心で純に問いかけながら……
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