私の彼氏はお兄ちゃん
お兄はすぐにいつものお兄に戻った。

「ほら、早く帰るぞ。
母さんが夜ご飯はハンバーグだとか言ってた………」

「ハンバーグ♪♪」

私は嬉しさのあまりお兄の言葉を遮った。

「ほら、ハンバーグ早く帰って食おうぜ。」

「うん♪」



私は………
お兄と兄妹になったことを、最近は悔やんだ。

だけど、お兄と兄妹になれたからこそ…っていうのもいっぱいあるんだね。

やっぱり…帰り道に彼女…のことは、聞けなかった。
だけど、今…私の隣にお兄がいてくれる。
ただそれだけが嬉しくて満足だと思った。



「「ただいま―。」」

「おかえりなさい、心配してたのよ…?
ほら、早く手洗いうがいしてらっしゃい。

ご飯にするわよ。」

「おぅ。」

「わかったぁ―。」

私とお兄は返事をして洗面所へ急いだ。

「……なぁ、繭。」

「なぁに?」

「………唯のことだけど………」

ドキン…。

唯…。昼間の、お兄の彼女っていう……。

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