咲いても、枯れても2~ソラ色~



やっと着いたガラス戸の向こうには、何か花が見える。




黄色に見える花。




好奇心が芽生える。





ガラッと扉を開くと、暖かい風が流れ込んできた。




そっとしゃがみ込む。




草丈は、私の膝くらい。



淡い黄色の花を、一生懸命咲かせている。




可愛いけれど、やはり知らない花。



『あなた、ここでは寂しいでしょう?誰も来ないわよ』




そう呟いて、花に触れる。





可愛いけれど、どこか、違う。



それは自然なものではない、というか。




こんなことを考えるなんて、私もどうかしてるわね。



独り言を言うなんて、寂しい人間かしら?




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