12月24日
↑もちろん葵が。
アタシと付き合ってても女いたらしくて、丁度別れたかったんだよね。
冷めたっていういか。そんな感じ。
「葵って、いつ帰っちゃうの?」
「え?明日。」
「どこに泊まるの?」
「ホテルだよ。」
予約はやいし!
「ユキ!」
「へ?」
葵はアタシの腕を引っ張り上げた。
「ちょっと、借りるから!」
って、、、、クラスメイトに言ってどうすんの?
たどり着いたのは、校舎の裏。
「何?」
葵はアタシの手を離した。
そして、悪戯な笑みを浮かべる。
「俺がさずっと昔からスキだったってコト、知ってるよね?」
「知らないよ。浮気したじゃん。」
「あぁ、知ってたんだ。」
「知らないとでも思ってた?」
小馬鹿にしてるのかコイツは。
「まぁね。でも、さらにいい女だって分かったよ?」
と、適当な言葉でアタシの腰に手を回す。
「それとも、ヤらないとわからない?」
昔はこんな言葉にすぐ騙された。
でも、今は違う。
腰の手を振り払う。
「アンタとヤる気はないし、別にもうスキじゃないの。」
「俺は好きだけど?」
「アンタの私情をきいてるんじゃないの!」
「何で分かってくれねぇんだよ!」
「言ってるじゃん!アタシは葵を好きではいられない!!」


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