12月24日
「俺さ、悪いトコ直すから!だから、もう一回チャンスをくれよ!」
その場から離れようとするアタシの腕を掴んだ。
「離してよ!」
「何でだよ!俺は一途に思ってるだけだろ?」
「アタシはもう葵を信用できない!」
掴んでる手を振り放して、葵に背を向けた。
「俺、諦めねぇからな!!」
背中に言う葵の声がしたけど、アタシは無視した。
「あ、、、、」
腕には、葵が力一杯掴んでいたあとが残っていた。
手の形がつくほどに、、、、、、。
そのあとは少し痛みがはしった。
触れただけでこんなに痛みがはしるとは、、、、。

アタシは気付く。
アタシの欲しい人は、こんなに力強く握ってくれない。
握っていたあとをつけてはくれないのに。
何で欲しくない人ばっかりアタシを欲しがる?
どうしてアタシはその人ではなく、他の人を見てしまう?

「ユキ?」
いきなり呼ばれたせいか、アタシは体を震わせる。
「びっくりした、、、舜。どうしたの?」
舜は暗い顔をしていた。
「何かあった?」
明るく言ったのに。
「アイツ、幼なじみらしいな。」
気まずくなる話題を出す。
「そうだけど?」
「告白。」
「え、、、、、」
「両思いじゃん、よかったな。」
「は、、、、?」
「お前もさっさとOKすればいいのにさ、もったいねぇよ?」
「、、、、、、、」
「おめでとう、じゃあな。」
アタシをほっておいてその場を去った舜。
“両思いじゃん、よかったな。”
か、、、、。
両思いなんかじゃない。
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