友達〈短〉
放課後…
屋上で深呼吸。

「真理子ー」

そこにあたしの胸の中をかき乱す鈍感男がやってきた。

「どしたん?」

健斗の顔を見るたび溢れ出してきそうになる心の奥にしまったはずの恋心。
それに何個も鍵をかける。

「別にー最近真理子と話してなかったし」

「なんやそれ。ほらー彼女待ってるんやろ?」

「うん。あのな、彼女出来ても俺は真理子のことも大事やからな?」

「それはおーきに」

「大事な友達やもん」

健斗が笑う。

「あたしらの友情は一生もんやからな」

「せやで!」

「分かったから、はよ行き?」

「うん、ほなな♪」

健斗はまたあたしの心の中をかき乱すだけかき乱して去っていった。
強くなろうって決めたのにな…
あたしの目からは一筋の涙が零れた。
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