ミステリーの女王
「なんですと?今、なんと…?」


署長は目を丸くし、汗を流しながら女に聞き返した。


女はにやりと笑い、静かに話しだす…


「…、ですから、Gの資料を閲覧したい、と申したんですの…」


女は世界中の公安課に属する者ならば誰でも知っている、超一流のスナイパーの名をあげる…


「その名を…誰から聞かれたのです…?」


「職業がら…いろいろと耳に入りますわ…」


女はいっこうにひく気配をみせない





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