百涙千笑-ヒャクルイセンショウ-

鳥籠の中の鳥の如し

鳥籠の中から星を見た。
キラキラで小さくて
綺麗で可愛くて
羽根をのばせば届く気がした。

必死に必死に羽根をのばして
あの星を一つ取りたかった。

所詮は籠の中の鳥で
届かないどころか近付けなくて
悲しくて
悔しかった。

飛べないのなら
いっその事
鎖で繋いでよ。

飛べないのなら
いっその事
羽根をもいでよ。

“飛べるんだ”と
“僕は自由だ”と
そんな気持ちごと
羽根を持っていってよ。

叶わない希望なら
捨ててしまいたいんだ。

限られた空間で
出来る事も限られていて。
ただただ疑問だけが
鳥籠から溢れんばかりに
増えていって……。

なんで僕は鳥なのか。
なんで自由に空を飛べないのか。
なんで星に恋をしたのか…。

神様お願い。
今度うまれる時は
星に近いところで
自由に飛びたいんだ。

†+――――――――+†

希望を捨てれば
新たな希望が生まれる。

希望を持たぬ者など
この世には存在しないのだ。

†+――――――――+†
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