*パパはヤンキー高校生*
"ガラー"
「すいませーん…あ!!」
「あ!瑠華ちゃん!おはよう!」
保健室のドアを開けると、真っ先に見えたのが増田先輩だった。
増田先輩とは、今でもなんの変わりなく、この間の家でのご飯以来一緒に帰ったりはしていない。
ただ、学校見かけたら必ず声をかけてくれる。
「先輩、おはようございます!どうしたんですか?」
「いや、恥ずかしい話なんだけど。さっきね、階段でこけちゃって!!足を擦りむいたんだ」
「大丈夫ですか?!」
「大丈夫大丈夫!!」
先輩は、笑いながら擦りむいた箇所をさすっていた。
い、痛そう^^;
「瑠華ちゃんこそ、どうかしたの?」
「はい、熱を測りに……」
「熱?!熱あるの?!」
「…!!わ、わッ…せ、先輩?!」
先輩は驚いて立ち上がり、私のおでこに手をあてた。
触れてる触れてる!!///
「本当だ、ちょっと熱い……って、ごめん!!勝手に触っちゃって!!」
「い、いえ…///」
収まれー収まれ心臓!!
「はい、体温計」
「ありがとうございます」