溺愛コンプレックス
…どういうこと…?
私は気になって、図書館の戸口に身を潜めた。
誰もいない図書館で、アキナとカナメが向かい合って話している。
「…あんたたちのおばあちゃん、ラジオ体操で見たわよ。ピンピンしてるじゃない。何がぎっくり腰よウソツキ」
アキナが言った。
え?どういうこと…?
「アキナさん、探偵みたいですね」
カナメが小さく笑う。
「あのね、今までツバキの保護者役してたくせに、突然放棄すんのやめてよ。ツバキ、もうボロボロだよ」
「…」