溺愛コンプレックス
そう、こんな何げない日常も、私はとても愛おしく思える。
「私は幸せモノだね」
そう言って、心境のままに笑うと、二人は顔を赤くして黙ってしまった。
「くそー、反則だ。弱いんだよ、ツバキのそういう顔」
「そう。だから、あきらめきれないんだ」
「ふふ。ありがと♪」
私はいたずらっぽく笑うと、通学路を歩き出した。
そう、私たちはやっとスタートラインに立った。
ハッピーエンドって、私たちの恋の始まりでもあるんだよね。
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