Dragon Fang

あの日の夜、例え良壱が誰か違う女と居ても。

その事をすっとぼけたとしても。

何かの間違いだったんだって思えたのに。

間違いで、あたしに気付かれて今から弁解しても言い訳がましくなっちゃうから、何も言わないのかと思ってたのに。

「あぁ!そういえば、出ろって言ってた。ヤバいな、忙し過ぎて忘れてたよ。」

今の今更、夏弥は驚いた顔をして言う。

…こいつも、良壱の方を持とうってか!?

「…夏弥は行かなくても良いの?」

イライラして、つい冷たい口調になった。

「俺は少し休憩ー。」

「ねぇ、夏弥。」

机に突っ伏してしまいそうな夏弥を止める。

こっちを向いたので、質問をした。

「良壱って違う女のとこに行ってんの?」

直球勝負に出た。





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