奇妙な関係(かたち)
本題
きっ、きっ、来たぁぁー!!!
気持ちいいくらいの、ど真ん中ストレート、
いや、こめかみをえぐるようなデッドボール。

僕は確信した。

目の前の娘さんは、僕の後輩ではなく、
秋葉系のみなさんが喜ぶという、
先輩と後輩の甘いシチュエーションを演じて下さるプロのメイドだと。

お金貸して下さいとは、この店ではお会計のことなのだろう。
でも待ってくれ!
僕はそんなコース頼んでないし、
頼むなら女医と患者コースにするはずだ!

彼女は話しを続けた。

「先輩、詳しくお話するんで、寒いからどこか入りません?」

僕がお会計をしなかったからか、
勝手に延長タイムに入ったらしい。
どこか入りませんって、ホテルのことか??
ワンナイトカーニバルコースに変更か!??

確かに彼女の格好がおかしすぎる!
11月も終わりだというのに、まるで常夏バカンスだ!
肩の辺りで見え隠れしてるのは、ブーラーのジャー紐か?
まっ裸に近いヤングな娘、訳すとパヤング!
ペヤングより旨そうだ!
ペ・リーグよりパ・リーグに入りたい!
ペペロンチーノよりパパロンチーノのほうが、ドキドキが止まらない!

「先輩!あそこのファミレスでいいんじゃないですか」
と彼女が言う。

「あっ、そう」
残念そうに僕。
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