文章のおべんきょう
次に、さきほども出た田中芳樹の
「自転地球儀世界」の出だしも見て
みましょう。



その年、冬は競歩選手のような足どりで
東京周辺にやってきた。

十一月のうちに樹々はすっかり落葉して、
十二月にはいるとすぐ初雪が街頭に
待った。

地球全体が温暖化しているとはいわれる
が、すくなくともまだ冬はきちんと
訪れるらいい。



・・このように始まるのですが・・

まず1行目に注目! さっそく「時と
場所」を書いてますよね。

時:その年、冬
場所:東京周辺


2行目に入ると、時はさらに、ただの
冬ではなくて、「十一月」→「十二月」と
絞られていきます。

便宜上、上記の3行の続きは次のページに
書くことになりましたが、時はさらに
この後、

→「クリスマスを3日後に控えた日」
→「午前中」
→「午後に入って」
→「午前3時すぎ」

と絞られていくのです。その間、手元の
文庫本ではわずか1ページ。

これはいかにも「何かが迫ってきている」
雰囲気を出す書き方ですよね。
(次のページも合わせて参考にしてくだ
 さい)

2行目には「樹々の落葉」「初雪」に
ついても触れられており「季節が移り
変わる様」を感じることができます。

3行目には、誰の感想か不明ながら、
「地球温暖化にも関わらず、まだ冬は
 きちんと訪れるらしい」という
「雑感」が書かれます。

ちなみに、この本は僕が高校生のときに
新書で一度読んだものですので、時代
設定はたぶん80年代くらいだったんじゃ
ないのかな~と思っていたのですが、

文庫化するに当たって、舞台が21世紀に
なってました。今の読者に合わせて
多少書き換えたのかな?





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