ラブ☆シェア

こちらからは、
私の姿は見えない


じっと目を凝らし
様子を窺ってみる


2人の声は聞こえない


だけど、


こちらから見える彼女の表情は、少し悲しげで
涙が今にも零れそう…


「……っ…」


漏れる声をひたすら隠そうと口を両手で覆うしかなかった…


彼女が、


珠樹の胸の中に飛び込んだから…


一歩一歩、
後退りして


踵を返し、
あとは、その場を離れたくて
必死になって
廊下を進んだ。



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