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食事を済ませてから
2人でお風呂場に向かった。



ゆっくり露天風呂に浸かって、疲れた身体を癒そうとしたけど、


頭の中は、


さっきの珠樹とあの女の子の姿が離れない


掻き消そうと意識を他に向けようとするけど、ダメで・・・


私って、


こんなに弱かった?


彼のことを信じてるハズなのに…


何で、こんなにも、
不安になるの?


いけない…


こんな広いお風呂に1人でいたら、
余計に変なこと考えちゃう…


もう、出よう


脱衣場に行き、
バスタオルで体を拭き、
浴衣に着替え、
お風呂場の暖簾をくぐる


入口の横の休憩所で待ち合わせしたけど
珠樹の姿がない。


俺の方が絶対出るの早いから、
と得意気に言ってたのに…

少し、あちこち探してみようと廊下を進むと


本館と別格を繋ぐ廊下の死角になる場所に


後ろ姿の珠樹と、さっきの彼女がいた…


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