自分探しの旅
『行ったところで何かを思い出すわけでもあるまい。』
 京介には妙な自信めいたものがあった。

『ピンとくるものがあるなら、すでにこの絵を見てピンときているじゃないか。』
 でも自分は前世の絵を見せられても、何も思い出せない。何も感じない。
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