笑っててね…?


「あっ。きた……。」


長い足。毎日だるそうに歩いて。
目付きがするどくて。

髪が茶っこくて、細くて。背が高くて。

謎なオーラに包まれた人。

年も分からない。上なのか下なのかさえも。

分かるのは。
違う高校だって事。

いつもだるそうな事。

2番目の車両に乗る事。


対して、興味もなかった。顔は全くといっていいほどタイプぢゃないし。

真面目そうな雰囲気だし。
たまに眼鏡かけてるし…



そう!観察してただけ。





でもね。あんだけたくさんの人がいる中で君を見つけたんだから。

運命だったのかな?


君も言ってたよね。

「絶対運命でしょ!!」



運命って………


時として残酷なんだよ?


君は分かってた…?
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