笑っててね…?
私は、本当にじいちゃんっこだった。
父親のいない代わりに祖父が父親代わりだった。
祖父の膝の上は、私の特等席だった。
祖父は優しい人ではなかった。
どちらかというと。
テレビに出てくるような。昭和の親父。
気に入らないとテーブルの上のものが飛んでいったり怒鳴り散らしたり。
有無をいわさず、ゲンコツが飛んできた。
歯向かう事なんて滅多になかったし。
祖父は間違った事を言わない人だったから。
怒られても、なんなとなくだけど愛情を感じられた。温かい人だった。