初恋日記。
「はぁ…ドキドキするな…」
楓ちゃんと別れて、新しいクラスへと向かった。
楓ちゃんとはいつも一緒だったから、
やっぱり心細かった。
教室までの廊下が、とても長い物に思えた。
「…でも、がんばらなきゃ。」
ガラガラ…
ようやく教室に着くと、
あたしは、教室の重たいドアを開けた。
そこには、名前もほとんど知らないクラスメートが、自由に席に座っていた。
「…とりあえず、ここに座ろっかな…」
あたしが選んだのは、1番後ろの席。
あたしは、極度の人見知りで…
初対面の人とは、いつものように話せないんだ。
だから、誰も注目しない1番後ろに座った。