私の蒼い春
エス
着たい服を着た。
欲しい物を買った。
やりたいからやった。

自分のエスに従っただけ…。


彼女には家庭があった。
一見幸せそうに見えた。

自分で選んだ愛という名の孤独…。


嫌だから逃げた。
飽きたから捨てた。
1人でいたかった。

でも本当はわかってた…。


彼女には理由があった。
自分を自分で巻き付けていた。

彼女が手に入れた最後の“罪”…。


彼女が羨ましかった。
私も誰かといたかった。

本当はずっと淋しかった。


彼女は逃げたかった。
自由に見えた私を恨んでいた。

でもそれは自分のせいだとわかっていた…。


私は彼女のカガミで彼女は私のカガミだった。

私は誰かといたくて…
shed tears…
彼女は逃げ出したくて…
commit a crime…
そして2人が出した結末。
cnmmit suicide…

今まで閉じ込めてきた本当の「エス」…
「これで良かったのよ。」
頭の中で響き渡る冷たいメロディー
2人の“エス”が途絶えるまで決して目をそらさぬよう
そこで静かに笑っていようか…


きっとまた繰り返される…。
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