ファーストキスは蜜の味。
そういえば、といいながら、恭兄はコーヒーを一口含んでからあたしに向いた。
「車、誰のに乗ってんだ?」
突然の質問に、あたしは一瞬頭が真っ白になった。
誰の、車……
あぁ、さっきの話しか。
「陽クンの車」
「…そっか」
それだけいうと、恭兄はポンッと優しく頭をなでた。
恭兄…
なんで、こんなに優しくするの?
いつもみたいに、意地悪すればイイじゃん……
そう思いながらも、恭兄の手の感覚が、すごく心地よかった。