ファーストキスは蜜の味。
離れていたあいだのことなんて、なにも知らない。
恭兄にペット扱いされるのがイヤでなにも知ろうとしなかった。
いまとなっては、なにしてたの、どこにいたの、って話しておけばよかったって後悔する。
暗闇にぽぅっと光りが灯り、白煙の筋が宙を舞った。
さて、といいながら、白石さんはあたしに視線をあわせた。
「どうして徳さんとつきあってる、なんていったの?」
うぅ…っ
やっぱそのことだったか。
あたしは視線をそらそうと上を向いたけど、笑顔を崩さない白石さんが怖くて再び視線をもどした。