ファーストキスは蜜の味。

え…っ
遠藤、って、あの遠藤さん?

バイト一緒の遠藤さんで、作家でもある遠藤さん?

純愛小説なんか書いちゃう遠藤さん?



「えええぇぇぇーーーーっっ!?」



あたしの声は、夜だっていうのに公園中に響き渡った。



「あはは、驚いた?」

「そ、そりゃ驚きますよ!!!!」

まさかあの遠藤さんに二度も驚かされるとは!!

「紗枝もあんなふうに浮気っぽく、おれのことかまうけど……
――…結局は遠藤を選ぶからさ」

「……寂しくないですか?」


なんて、あたしはわかりきってることを聞いた。

案の定白石さんは苦笑いを浮かべた。

是とも否ともいえないような、複雑な表情。

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