青い空、誓った想い
翌朝、職員室に行った。



もう補習はできない。



私の心が、耐えられないから。






「おはようございます、工藤先生」


「おぉ、おはよう。朝早くからどうした?」


「今日からヴァイオリン練習するんです。だからもう補習は終わりですよね?」



自分の気持ちも終わりにしたくて、わざと冷たい口調で言った。


先生は一瞬だけ悲しそうな表情をした。

でもすぐに笑った。


「そうか。治って良かったな。練習、頑張って」


「ありがとうございます。じゃあ失礼します」



逃げるように職員室を出た。




一粒の涙がこぼれる。




ヴァイオリンなんて、嘘。


まだ弾けるようになっていない。



私は教室には行かず、保健室へ行った。
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