青い空、誓った想い
朝早いから保健室の倉木先生はまだいない。


誰もいない保健室に入り、ベッドに座った。




工藤先生への想いは、簡単に整理できるほど、軽い気持ちではなかった。


自然に涙腺が緩む。




このベッドは、前に工藤先生が寝ていたベッド。


あの時は、こんな気持ちになるなんて想像もしていなかった。




ぎゅっと抱きしめた枕が、溢れだす涙を吸い込んでいく。




どれだけ涙を流せば、この想いを心の奥にしまえるんだろう。
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