青い空、誓った想い
「いいよ。井上みたいな手のかからない生徒に俺を困らせることができるなら」






先生…


私、そんなに良い子じゃない。


先生が知らないだけ。






本当は先生を好きになってしまった厄介な生徒なんです。





「やっぱり私は良い子でいたいから言いません」


涙を拭ってそう言ったのに、また瞳に溜まる涙。



「じゃあ俺が井上を困らせてもいいか?」



「え…」






先生の言葉の意味が、分からなかった。
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