青い空、誓った想い

宣戦布告

翌朝、いつもより早く目覚めた。


顔を洗いに洗面所へ行き、鏡に映る自分の顔を見る。



ひどい顔だった。

目が腫れていて、いつも以上にむくんだ顔。


昨日はあのまま泣きながら寝てしまった。


誰かを想って泣くなんて滅多にない。

私の中で先生という存在がこんなにも大きなものになってしまっていることに、改めて気付かされた。




まだ時間があったけれど、学校へ行く支度をした。


今日は放課後に騎馬戦の練習はなく、本当はヴァイオリンの朝練をするつもりはなかった。


しかし、家で何もせずにじっとしていても気が滅入るだけだ。



昨日とは全然違った心境で、学校の音楽室に入った。


窓を開けると、昨日と同じように冷たい朝の空気が部屋に入り込んだ。


楽器の準備を終えて、練習を始める。




しかし、調子は最悪だった。


全く集中できていない。

魂の抜けた演奏。

こんな練習、するだけ無駄だ。

私はヴァイオリンを机の上に置いた。
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