青い空、誓った想い
「そうか。じゃあまた朝練を覗きに行く」

と言ってニヤッと笑う先生。


その姿にまたドキッとしてしまう。


どっちにしても、肩が治るまで練習はできないけれど。




「あ!リレー!」

私は急に思い出して叫んでしまった。


先生は時計を見ながら

「多分、終わってるな」

と言った。



「美優のリレー、見たかったのになぁ」


「仕方ないな。とりあえず閉会式、行くか」


「はい」



先生はソファから立ち上がり保健室の扉を開けた。


「どうぞ」


先生は私を先に通してくれた。

私に続いて、先生も保健室を出た。


2人でグラウンドに向かう間も、ずっとドキドキしっぱなしだった。
< 96 / 190 >

この作品をシェア

pagetop