春夏秋冬


あたしは、春哉のバイクに乗って


目的地まで向かう。


無数の風と無数の車。


寒かったけど、春哉の事を考えると


顔が真っ赤になった。


「ついたぞ」


あたしが見た目線の先には、


クリスマスのイルミネーションでもなく


大きなショッピングモールでもなく、


誰1人としていない、砂浜だった。


春哉はあたしの手を握り、歩きはじめる。





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