ケツ子の恋物語【被害妄想彼氏 番外編】
「はい、これ…お礼。」
チカンを駅員さんに渡したあと、
ケツ子は力にコーヒーを渡した。
「あ、ありがとうッス!」
「こっちこそ…あ、あり…がと」
“ありがとう”と、素直に言えないケツ子。
そんなケツ子を見て、微笑む力。
「柏原さんって、可愛いとこあるんスね。」
「……はあ!?」
ケツ子は顔を真っ赤にした。
「あ、照れたでごわすね?」
「だだだだだだ誰が!」
そう言って顔を隠す。
力はその姿を見て大笑いする。
「次の電車、来たっスよ。由紀さん」
「あっ、うん
…って!何勝手に名前で呼んでんのよおおおおっ!!」
その後、ケツ子と力は喧嘩しながら電車に乗った。
この時、ケツ子の胸は、ドキドキと高鳴っていた。
【END】

