先生は官能作家





ようやく結城が目を覚ました。





ゆっくりと目が開いていく。





涙を拭った。





「起きたか。熱あんだから早退しろよ」






「熱…?」






自分で判ってないらしい。






己の体調に気付かないなんて。







独りだから?






独りだと自分が如何でもよくなってしまう。









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