恋愛Game



「恋叶ちゃん♪恋叶ちゃんはぁ好きな人とかいるぅ?」

遠くの方から男の声が聞こえてきた。恋叶が相手している客だ。

「ん~どうでしょうか。でも1番好きなのは…ご主人様かな?」

恋叶も俺と同じような事を言ってる。
あんな甘ったるい恋叶は貴重だ!
できれば写真を撮りたいが…本当に変態みたいになるからやめよ。

…………
………
……

「皆ぁ、お疲れ様!」

夕方、文化祭が終わった。

「疲れた…」

恋叶が言った。確かに疲れた。去年は、あまり疲れなかったからな。つーかサボってたような気がする。

「皆…聞いて、下さい」

学級委員が入ってきた。

「このクラス、売り上げナンバーワンです…」

学級委員が言った。少しの間、沈黙が続き、しばらくして皆が一斉に「やったぁぁぁ!」と叫んだ。

うわ…うるせぇ。まぁ…いいか。とりあえず良かったな。

こんな感じで文化祭が終わった。俺等はもうすぐ3年生になる。



Game終了まで長い時間はない。



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