愛の手
祐輔さんは電話が鳴ったらしく、少し離れた場所まで移動した。
あたしはおとなしく滝のそばの岩に腰をおろした。
うしろには仁さんが立っている。
「仁さんも座ったら?」
「いえ、自分はここで」
背後霊みたいで落ち着かない……
なぜか仁さんも落ち着かないようにそわそわしてる。
「どうしたの?」
「……いえ」
そういいながらも、何度も車をとめたほうを見てる。
もしかして――…
「ゼロクラ、気になるの?」