愛の手
「なによ、コレ!?」
「見たまんま、誓約書だ」
売るって、あたしを!?
いきなり突きつけられた現実に、再びパニックを起こしそうになった。
頭がグラグラする。
それは決して怪我のせいではない。
むしろ鎮痛剤が切れているはずなのに、いま怪我の痛みは皆無だ。
きっといろいろありすぎて、痛みを感じてる暇がないみたい。
「返すっていってるのに……」
「身よりのナイお前が、どうやって返せるっていうんだ」
「うぅっ」
そりゃそうだけどさ。