愛の手
あたしに親戚はいない。
お父さんとお母さんが結婚するとき、身分違いのせいで周囲が大反対だったらしい。
押し切って結婚したせいで、親戚とは絶縁。
だからあたしに親戚はいない。
「……ここにいて、あたしはなにをすればイイの?」
身を売るってことは、それなりの代償があるってこと。
八千万に見合うだけの、代償が。
総司さんは、そうだな、と首をかしげた。
そして――…
「そばにいれば、それでイイ」
そういった総司さんの瞳は、悪魔にしては優しすぎて、悲しくなった。