恋愛詩集<1>
不細工な私



―くっきりとした二重

―髪はゆるく巻かれて

―前髪は横に流れている

―小さい口に高めの鼻


美人という言葉はあの子のためにある。

誰もがそう思う。


そんなあの子になりたくて―…



一重の目を毎朝早く起きて二重に…


慣れない手つきで髪をまく…


前髪を横に流して…


努力した。


―可愛くなったね?

―そっちの方がいいよ


言われる事の多くなった言葉。



ありがとう―…




でも鏡にうつる私はあの子なんかより不細工で…

あなたはあの子なんでしょ?



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