〔詩〕ぱすてる

入学式のあの日

少し眉をしかめて
哀しそうな表情をしてた

あたたかい春風が
綺麗な長い黒髪をふわっと揺らして



その後ろ姿は

ヒラヒラと舞い散る桜の花びらのようで

あまりにも儚くて

今すぐにでも消えてしまいそうだった


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