Flower -光を探して-
お盆以降、良平とはバイトでは会うが、それ以外のデートは1度しかしていなかった。

別に、仲が悪くなったわけではない。

兄のことで、まだ動揺して不安定だったから。

メールは毎日していたし、電話も時々はしていた。

嘘をついてしまった時も、母の体を本気で心配してくれていた。



良平に対する好きという気持ちは、かなり大きくなっていた。

良平はいつも優しくて、声を聞く度に心が安らいでいくのが分かった。


今日のバイトは、良平と一緒のシフトだった。

未央はというと、最後の1週間は土・日だけ。

残りは、ほとんど終わっていない宿題に取り掛かるとのことだった。
< 165 / 246 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop